ビジサポふくおかに掲載
福岡中小企業センター様が毎月10日に発行しているビジサポふくおかに掲載いただきました。
仕事についてのインタビュー2ページ、そして表紙にもお使いいただきました。
ビジサポふくおか:中小企業の経営に役立つ最新情報満載の経営支援情報誌
インタビューの文字起こし
店舗づくりや商品開発に専門家のアドバイス生かす
Japlish(ジャプリッシュ)は、メード・イン・ジャパンにこだわる革製品の企画・製造・販売業者です。福岡市博多区に工房兼店舗 を構えています。革は品質が安定した国産牛皮。兵庫県姫路市の加工業者になめしを依頼したソフトレザーを使っています。オーダーメードに応じる一方、店内にはかばんや財布、文房具など150以上のアイテムをそろえます。長島高輝代表は「学生の頃からレザークラフトに熱中し、将来は革職人になりたかった
といいます。(公財)福岡県中小企業振興センターの専門家派遣で受けたアドバイスは、「店づくりや集客、業務拡大などに大いに役立った
と話しています。
革職人として独立
長島代表は大学卒業後に就職。ただ夢を追って革製鞄メーカーの(株)ヘルツ(東京都渋谷区)に転職し、革製品作りを本格的に学んで技術を磨きました。2007年、同社の福岡出店をきっかけに手を挙げて福岡で働き始めました。2009年、30歳で独立を決意。2010年に福岡市中央区港にアトリエ兼てショップを設立。 2023年5月に現店舗への移転。 移転を機に 同センターに専門家派遣を依頼しました。店舗が道路に面した1階にあるという好立地を生かすため、外観、店舗デザイン、製品ディスプレーをテーマに指導を受けました。
顧客目線のアドバイスが購買に直結
派遣を受けた専門家は、数多くの店舗ディスプレーを手がけた経験豊富なアドバイザーの方で、5カ月間にわたり毎月1回来店してアドバイスを受けました。例えば来店しやすい店構えや製品を置く棚の高さは女性の目線に合わせる、製品を手に取りやすいディスプレー、さらにポップの表記は日本語が親切、製品に物語を持たせる、アンティーク調の店内装飾で統一するなどです。長島代表は「販売よりも制作に集中しがちなので 自分では気づかない顧客目線のアドバイスは来店頻度の向上や購入率の向上に役立った
」と振り返ります。
データやウェブの活用で集客拡大へ
また顧客分析のため集客データをとることを勧められました。来店のきっかけや理由、年齢層、性別、人数、店内のどこを見ていたかなどです。最も重要なことは滞在時間。より長く滞在したお客様 の方が購買につながるということで、来店者とのコミュニケーションを大切にしています。集客データは現在も専門家と共有しており、メールでアドバイスを受けています。会員制交流サイト(SNS)を見た海外からのオーダーも少しずつ増えています。今後、集客拡大を目指して、ウェブを活用した認知度アップを計画しています。
経営者の声・長島代表
社名とブランド名の「Japlish 」とは、海外で日本人旅行者が使う和製英語を指す言葉です。私自身、海外旅行が趣味で、旅のお供にしたくなる革かばんづくりが最初の基本コンセプトだったこともあり、ユーモラスな意味も気に入りネーミングしました。
ディスプレイ専門家様のおかげで店舗の魅力は増したので、次はお店の認知度向上を目指し、さらにオンラインショッピングでの売上向上も考え、ウェブの専門家派遣を9月から受けているところです。